アパレル販売の仕事で身に付くこと

アパレル販売員になりたいけど、実際に働くとなると上記のような疑問が浮かぶ方もいるのではないでしょうか？

アパレル販売員というと「お店で接客」のイメージが強いので、その経験が未来のキャリアに活かせるのか？やりがいはあるのだろうか？など不安になることもあるかと思います。

私はアルバイトと社員合わせて約6年ほどアパレル販売員を経験しましたが、キャリアのスタートとしてアパレル販売員を選んで本当に良かったと思っています。

この記事では私の実体験を元にアパレル販売員のお仕事を通じて身に付けたスキルや感じたやりがいについてご紹介できればと思います。

提案力

アパレル販売員として働き始めて間もない頃は、どうお声がけをしたら良いのか？どのように接客をしたら良いのか？全く分かりませんでした。

当時の自分にできることは挨拶くらいでしたが、自分なりに試行錯誤をして毎日過ごしていると数ヶ月後にはアパレル販売員らしく振る舞うことができるようになっていました。

良い接客をする為にはまずは自分の分析が大切です。

自分が得意とするテイストは何なのか？自分らしい接客って何？など、自分と向き合うことから始めました。

また、私が当時大切にしていたのはお客様との距離感です。

まずは自由に店内を見てもらい、1周見終わった後に何度か同じものに触れることがあればお声掛けをし、その商品が気になる理由や懸念などをヒアリングしました。

1人1人を分析し続けていると、その人がどんな性格なのか？どんな接客を好むのか？が自然と分かるようになってきます。

頭の中に独自の統計ができあがる感覚です。

日々の積み重ねがデータベースとなって自分を助けてくれることを実感できたのは貴重な経験でした。

また、自分の接客を楽しんで頂けるとやりがいも感じました。

接客とは対人コミュニケーションそのものなので、販売を通じて身に付けた提案力は業種を問わず様々なフィールドで役に立つと思います。

私は広告営業の経験もあるのですが、テレアポや新規の営業を行う際にアパレル販売員として身に付けた提案力がかなり役に立ちました。

「接客＝提案力を磨く」と捉えると働き方も良い方向に変わってくると思います。

コミュニケーション能力

お店ではお客様はもちろんのこと、スタッフとのコミュニケーションも大切です。

スタッフと言っても社員・フリーター・アルバイトなど、年齢や経歴、性格も様々です。

ただ、アパレルの良いところは洋服やお洒落が好きという共通項が必ずあるので、比較的コミュニケーションはとりやすいかと思います。

コミュニケーションにおける苦労話としては、私が社員になって間もない頃に歳上の部下との信頼関係の構築に苦戦したことがありました。

想像は容易にできるかと思いますが、突然やってきた歳下の社員が今日から自分の上司だと言われれば、気分が悪くなる気持ちも分かります。

ただそういった人に私も心を閉ざしてしまうと改善はできないので、私がオープンになることを意識しました。

すると時間は掛かりましたが、歳上の部下も徐々に悩みを話してくれたり、小さなことでも相談してくれるようになりました。

お客様との関係もそうですが、自分と違う様々な方の気持ちを理解することでコミュニケーション能力は磨かれます。

社会人になり10年が経った今でも強く思うのですが、コミュニケーションはビジネスの基本です。

対人スキルを磨けるという点でもアパレル販売員はおすすめです。

タイム&タスクマネジメントスキル

店舗では接客以外にもたくさんの業務があります。

商品の入荷やストック作業、在庫の状況や来店状況に合わせた売り場のVMD調整など業務内容は多岐に渡ります。

実際に私が働いていた時も特に繁忙期においては効率的に仕事をしないと終電に乗りそびれそうになるというようなことも時々ありました。

ただ人員や時間には限りがあるので、出勤前にTO DOリストを必ず作るようにしていました。

今日やるべきこと、明日でも大丈夫なこと、業務の優先順位を立て、スタッフの稼働状況と照らし合わせながら1時間毎のスケジュールの管理を心掛けていました。

なるべく接客に時間を使えるようにすることが売上の最大化に繋がるので、いかに接客以外の作業を効率的に完遂させるかということが重要です。

アパレル販売員時代の様々なトライ&エラーの積み重ねもあってか、異業種に転職した今でもスケジュールやタスク管理は身体に染み付いているので、健全に仕事に向き合うことができています。

どんな仕事でも同じ時間を過ごすなら全ての瞬間に対してしっかり思考をすることが自分の成長に繋がります。

どんな仕事においても効率の上げ方を知ることが重要です。

タイムマネジメントやタスク管理はアパレル販売員の仕事を通じて得られる汎用的なスキルと言えるでしょう。

以上が私がアパレル販売員をしていた時に感じた「アパレル販売員の仕事で身に付くこと」です。

アパレルに限らずどんな仕事でも活かせるスキルということもあり、好きな仕事の中でそのようなスキルを身に付けることができたのはとても有意義だったなと今でも思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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